昭和タイムスリッパー、俺たちの旅に心を委ねて

ブログを書き続けていると、時代を超えて人々の記憶に残る作品や体験について振り返る機会が増えます。私もふとしたきっかけで、昭和の名作ドラマ「俺たちの旅」に再び出会いました。YouTubeで偶然見つけた映像に惹かれ、気づけば一時的に夢中になっていたのです。

俺たちの旅〟は1975年から1976年にかけて放送され、全46話という長期にわたる放送が昭和時代の骨太さを物語っています。現代のドラマは3カ月で全11話程度が主流ですから、やはり昭和の作品には特有のパワーがありますね。このドラマは、三流私学・修学院大学の学生カースケ、その親友オメダ、そして先輩グズ六の3人が織りなす友情や青春の物語で、生きることの意味を問いかけてくれる作品です。

俺たちの旅と言えば、3大キャスト。
カースケ、中村雅俊、オメダ、田中健、グズ六、現秋野大作。

いまなら○○ハラスメントでNGですが
青春の中で殴る殴る、会社でも部下を殴るシーンが出ておりますが、正々堂々のぶつかり合い〝いいじゃん〟と昭和びいきです。

キャストの裏話が興味深いんです。「俺たちの旅」の脚本を手掛けた鎌田敏夫氏が当初、中村雅俊、村野武範、水谷豊の3人を想定していたそうですが、中村が主題歌を歌うことを知った水谷が辞退し、その代わりに田中健が加わったのだとか。水谷豊がオメダだったのかな、驚きです。最終的に村野側も脱青春ドラマで辞退されたそう。
脚本が鎌田敏夫氏と懐かしい、他にも「男女7人夏物語」「金曜日の妻たちへ」「29歳のクリスマス」…

俺旅に戻って、このドラマは、音楽と劇の融合が他の青春ドラマと一線を画していましたね。小椋佳の主題歌や挿入歌が当時の若者たちの心情を見事に表現しており、音楽の力が物語をさらに深く心に刻む役割を果たしていました。

さて、昭和時代に心が一瞬にして戻ったこの体験から、ある実験を思い出しました。それはエレン・J・ランガー氏の「時計の針を巻き戻す実験」です。

“引用:マインドフル・ボディ 著者:エレン・J・ランガー 1979年に「時計の針を巻き戻す実験」を行った。実験の目的を言うと、高齢男性たちに、過去の自分に戻ったかのように振舞ってもらい「心」が若返れば、「身体」がその影響を受けることを確かめることだった。 参加者たちは1週間合宿所で過ごしてもらった。宿舎の内部は、できる限り20年前の感じを出すように整えてある。 参加者たちは、ビデオで当時のニュースやテレビ番組を見たり、その時代の映画を見たり、ジュークボックスでお気に入りの 音楽を聴いたり。”

この実験の結果、合宿開始前に計測された指標に改善が見られたのです。聴力や記憶力、握力といった体力的な数値が上昇し、関節炎の症状まで緩和したケースも報告されました。つまり、心が過去に戻ることで、身体もそれに応じて若返る可能性が示されたのです。

「俺たちの旅」を観て、当時の自分に戻る体験は、まさにこの実験が示すように、心と体にポジティブな影響を与えてくれるのかもしれません。
あなたも、お気に入りの時代に心の時計を巻き戻してみてはいかがでしょうか?

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