— 声の出し方を変えると、英語がもっと伝わる —
英語を母国語とする人のスピーチを聞いていると、
まるで声が空間を突き抜けていくように感じませんか?
たとえば、トランプ大統領のスピーチやTEDのプレゼンテーション。
声にエネルギーがあり、言葉が前へ前へと飛び出していく。
英語は、「外へ響く言語」。
一方で、日本語のスピーチは、
言葉をひとつひとつ丁寧に噛みしめ、静かに心の奥へ届くように語りかける。
日本語は、「内へ響く言語」。
同じ「話す」でも、響きの方向がまったく違うのです。
英語は息と共に感情を外へ放ち、日本語は言葉を通して内に深く染み込ませる。
と言うことは、英語を少しでもナチュラルに話したいのであれば、英語の発声も必要ですね。
この違いを意識して声を出すだけで、英語がぐっと自然で伝わるようになっていくんじゃないかな
英語と日本語では「声の出し方」「息の使い方」「口の動かし方」が大きく違うことに気づきました。
どんなに単語や文法を覚えても、
発声の“クセ”がそのままだと英語が伝わりにくくなってしまうのです。
最近、AI英会話アプリで発声練習を続ける中で、
自分の口や舌、息づかいに意識を向けることの大切さを実感しています。
今回は、「英語と日本語の発声の違い」を3つのポイントから解説します。
声を整えることが、英語を「伝える力」につながります。
— 声の出し方を変えると、英語がもっと伝わる —
🎙 1. 声の位置が違う ― 日本語は“喉”、英語は“口と前方”
日本語は、喉の奥から柔らかく声を出す“内向きの言語”。
一方、英語は口の前方、唇の外側に向けて発音する“外向きの言語”です。
たとえば、日本語の「ありがとう」は喉の中で音が響きますが、
英語の “Thank you” は息を前に押し出しながら発声します。
この「息の方向」が変わるだけで、
声の抜け感や響き方がまったく違って聞こえます。
英語は息を前に飛ばす言語。
少し大げさに口を開けて、息を通す意識を持つと、
発音だけでなくリズムや抑揚も自然に英語らしくなります。
AIアプリの発音トレーナーを使ってみると、
「音量ではなく、息の使い方、息の流れの方向」を指摘されることがあります。
これは英語話者が無意識に行っている息をデザインする感じ、日本語発声時にはあまり意識しなしかも。
💨 2. 息の使い方が違う ― 英語は“息でつなぐ”、日本語は“音で区切る”
日本語は一音一音を丁寧に区切って話す言語です。
「わ・た・し・は・ね・こ・が・す・き」
というように、音の粒がはっきり分かれています。
一方、英語は息を途切れさせずに流す言語。
“I like cats.” は音がつながって “I-like-cats.” のように聞こえます。
この違いが、英語を聞いたときに「速く感じる」理由のひとつです。
SpeakなどのAIアプリで練習すると、
発音だけでなく「どこで息を吸い、どこで止めるか」まで指摘されます。
つまり英語では、「言葉」ではなく「息」でリズムを作るのです。
💡ポイント:
英語を読むときは、「息を切らずに一息で読める範囲」を意識すると
滑らかで自然なリズムになりますね。
👄 3. 口の動かし方が違う ― 英語は“口の形をつくる”、日本語は“口の中でまとめる”
日本語は口の動きが小さく、
舌もあまり上下に動かさないまま発声します。
しかし英語は、母音・子音によって口の形が大きく変わる言語。
たとえば、
- “see” と “sit” の違いは、舌の高さと唇の開き。
- “hat” と “hot” は、口の開き方とあごの角度の違い。
この「物理的な違い」を意識するだけで、
発音の明瞭さがぐっと上がります。
英語を話すときは、
鏡を見ながら「自分の口の形」を観察するのもおすすめです。
AI英会話アプリでは、発音時の波形や口の開閉を可視化してくれる機能もあり、
自分のクセを客観的に見ることができます。
🌸 まとめ ― 声を意識すると、英語が変わる
英語と日本語の発声の違いは、
単なる“発音のコツ”ではなく、思考の向きの違いでもあります。
日本語は内に響かせる静かな言語、
英語は外に届けるエネルギーのある言語。
この違いを意識して声を出すだけで、
あなたの英語はぐっと自然で伝わりやすくなります。
AI英会話アプリで「声のフィードバック」を受けながら、
少しずつ“息の流れ”と“口の形”を整えていく。
その積み重ねが、英語を「頭の学び」から「身体の表現」へ変えていきます。
次回は、英語を発声するための、英語のボイストレーニングをまとめてみます。
